シェロシェフスキ(その他表記)Wacław Sieroszewski

改訂新版 世界大百科事典 「シェロシェフスキ」の意味・わかりやすい解説

シェロシェフスキ
Wacław Sieroszewski
生没年:1858-1945

ポーランド小説家。若いころ社会主義運動に参加してシベリアに流され,これを契機としてヤクートツングースを扱った小説や民族学的研究を発表。1903年に来日し,民族学者B.ピウスーツキとともにアイヌ研究を手がけたほか,《八百屋お七》など日本に取材した短編や極東旅行記によって日本を広くポーランドに紹介した功績は大きい。主要作品に《ベニョフスキ》(1916)がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のシェロシェフスキの言及

【日本研究】より

…ポーランドも日本研究の伝統を有する。ロシア帝国支配の時代にシベリア流刑となった作家で民族学者のW.シェロシェフスキおよび言語学者ないし民族学者のB.ピウスーツキの両者がアイヌ研究に手を染め,とくに後者はサハリンでアイヌの伝承を収録した。ポーランド独立後の1919年にはワルシャワ大学に日本語の講座が設けられ,55年にはこれが日本学科として独立し,日本に関する研究と教育の中心となっている。…

※「シェロシェフスキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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