普及版 字通 の解説
13画
[字訓] おく・いたす・すてる
[説文解字]
[その他]
[字形] 会意
宀(べん)+眞(真)。宀は屋。眞は死者の象。いわゆる「道(どうきん)」(行き倒れ)。道は呪霊の甚だ強いものであるから、重にこれを葬った。その埋葬することを「(お)く」という。〔説文新附〕七下に「置くなり」とするが、物を置くのではない。祭るためにくのであるから、また音通を以て示を用いることがあり、〔中庸、十九〕に「其れ(こ)れを掌(たなごころ)に示(お)くが如きか」という。もまた、道を塗して、その霊を謹み慰めることをいう。
[訓義]
1. おく、安んずる、霊を安んずる。
2. いたす、おさめる、みたす。
3. すてる、いれる。
4. また、示に作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ハルカナリ・カクル・オカヌカ・オク 〔字鏡集〕 ヨル・カナフ・サムシ・サタシ・ハルカニ・フカシ・クラシ・ハルカ・ヲク・タタ・クサノフカキナリ
[語系]
tjiek、示djieiは声近く、示は祭卓の象。礼物をおくところである。置tjikもと声義が近い。
[熟語]
懐▶・耳▶・酒▶・身▶・念▶・力▶
[下接語]
移・援・誤・匣・私・収・召・補・誘・録
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報