ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シオンの議定書」の意味・わかりやすい解説
シオンの議定書
シオンのぎていしょ
Protocols of the Learned Elders of Zion
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…本人が努力して偽の台湾語を完全に暗記したため,当時の人々は虚偽と見破るまでに数年を要したという。1920年代に作られたとされる《シオンの議定書》も著名な偽書である。ユダヤ人による世界征服の手順が示された秘密結社の教程書だったといわれ,A.ローゼンベルクを通じナチス・ドイツの宣伝材料に利用された。…
… このため18世紀末にはロビソンJohn RobisonやバリュエルAbbé Barruelらがフリーメーソンを陰謀集団とする論述を行い,やがて1840年代には世界征服をめざすユダヤ人の秘密結社であるとする〈フリーメーソンユダヤ人陰謀説〉を生みださせた。その最大の事例は1905年に世に出た《シオンの議定書》で,これはユダヤ人フリーメーソンによる世界征服の草案が示された偽書である。初期のナチスはこの文書を利用して反ユダヤ意識をあおりたてた。…
…逆にイスラエルは,決して〈ユダヤ人〉のみにより構成されている国家ではないし,またそうではありえないことはパレスティナのアラブ(ユダヤ教徒もイスラム教徒も含む)の存在が証明している。これらの多様で錯綜した諸関係を冷静に見きわめることを怠ると,たとえばアメリカ合衆国の政治,経済,社会にユダヤ系市民がしばしば有力な地位を占めていることから,〈ユダヤ人による世界支配の陰謀〉などという,20世紀初頭に出現した偽書《シオンの議定書》の焼直しともいうべきグロテスクで危険な誤解が復活することにもなる。他方,1980年代末まで存続したソ連邦や東欧の社会主義諸国でも潜在的な反ユダヤ主義が十分克服されるにいたっておらず,シオニズム批判の名のもとにしばしば〈ユダヤ人〉に対する差別・抑圧が行われていたとの指摘は,イスラム世界についての同様な批判とともに,ユダヤ人問題が今日なお未解決のまま残されており,さまざまな差別・抑圧からの解放という現代世界における重要課題とともに,この問題がたえずわれわれに解決を迫るであろうし,またその限り〈ユダヤ人〉が新たに絶えず生み出されてくるであろうことを示唆している。…
※「シオンの議定書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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