日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シカゴ・ブルックフィールド動物園
しかごぶるっくふぃーるどどうぶつえん
Chicago Brookfield Zoo
アメリカのシカゴ市にある動物園。正式にはChicago Zoological Parkというが、通称のブルックフィールド動物園の名で親しまれ、同じ市内のリンカーン・パーク動物園Lincoln Park Zoological Gardensと区別されている。両園とも運営はシカゴ市とシカゴ動物学協会があたっている。ブルックフィールド動物園の開園は1934年で、面積57ヘクタール。1998年現在の飼育動物は424種2157点。1870年開園のリンカーン・パーク動物園のほぼ10倍の大きさである。屋内で動物の生活をみせる展示に力を入れており、とくに1984年に開園50周年を記念して完成した「熱帯の世界」tropic worldはアフリカ、東南アジア、南アメリカの熱帯の景観を屋内につくり、種々の動物を飼育展示する施設で、その大きさと設備は世界でも他に類をみないものである。1995年には生物保全研究センターを設立し、広く野生動物の保全に取り組んでいる。
[齋藤 勝]