しくほく(読み)シクホク

デジタル大辞泉 「しくほく」の意味・読み・例文・類語

しく‐ほく

[副]
あわれげに泣くさま。
「―とかしめて」〈四河入海・九〉
病気などで痛むさま。
虫気でひさしう―いたしてをりましたが」〈滑・浮世床・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「しくほく」の意味・読み・例文・類語

しく‐ほく

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 病気などで痛むさま、弱って元気のないさまを表わす語。しくしく。
    1. [初出の実例]「なぜに是程しくほくとは話るぞ。なれば、機々━あれもこちも機縁相契た程に、惜別で語ぞ」(出典:襟帯集(1569))
  3. 元気なくあわれげに泣くさまを表わす語。しくしく。
    1. [初出の実例]「しくほくと啼(なか)しめて悲しましめうすらう」(出典:四河入海(17C前)九)
  4. 雨が静かに降るさまを表わす語。しとしと。〔俚言集覧(1797頃)〕

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