ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 シコルスキー・エアクラフトSikorsky Aircraft Corporation アメリカ合衆国のユナイテッド・テクノロジーズの傘下にあるヘリコプタ・メーカー。ロシア革命を逃れてアメリカに亡命したイゴール・シコルスキーによって設立され,1920年代にはS-40,S-42,S-44など,クリッパー・シリーズと呼ばれる大型飛行艇の製作にあたったが,1930年代末頃からヘリコプタの開発に着手,1939年シコルスキー VS-300の実験に成功し,ヘリコプタの実用化と近代化に貢献した。第2次世界大戦中はアメリカ陸軍および海軍のR-4,R-5,R-6を生産,戦後は軍用および民間向けのS-51,S-52,朝鮮戦争で多用されたS-55,日本の海上保安庁が南極観測に使ったS-58,初のタービン機S-62,25人乗りの旅客輸送を目指したS-61,クレーン・ヘリコプタS-64,超大型軍用輸送機S-65(CH-53),要人乗用機S-76,最新の大型機S-92など,次々と新しいヘリコプタを世に送り出している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by