シストルム(その他表記)sistrum

翻訳|sistrum

デジタル大辞泉 「シストルム」の意味・読み・例文・類語

シストルム(sistrum)

《元来ギリシャ語で、震わすの意》柄のついた枠に横棒をゆるく通し、振って音を出す、がらがらに似た楽器起源は古く、古代エジプト・メソポタミアに存在した証拠があるという。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シストルム」の意味・わかりやすい解説

シストルム
sistrum

体鳴楽器一種。古代エジプト,シュメールなどで使われた,マラカスのような楽器。

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世界大百科事典(旧版)内のシストルムの言及

【がらがら】より

…乾燥した匏(ひさご)やマラカヤシの実の中に小石を数個入れ,これに柄をつけて振り鳴らす楽器(マラカス)はアメリカ大陸の先住民(インディアン)の間でひろく用いられているが,これはがらがらの代表的なものである。他に古代エジプトのシストルムsistrumのように金属製の枠に細い金属棒や金属の輪を数個ゆるく通してこれを振り鳴らすもの,さらに日本の鳴子(なるこ)のように木や竹で作りこれに綱をつけて間接的に振り鳴らすものも,この種の体鳴楽器に含められる。一般にがらがらは宗教儀式やそれに由来する歌舞に用いられることが多い。…

【宗教音楽】より

…古代エジプト神殿音楽の片鱗が,コプト典礼音楽(コプト音楽)にうかがわれるという説もある。日本の神道などでも用いられている〈がらがら〉の一種であるシストルムは,イシスの礼拝に用いられた金属楽器の同類である。さらに,モーツァルトの《魔笛》にはフリーメーソンに関連して,古代エジプト以来の〈オカルト〉的伝承の独自な意味づけが見られる。…

※「シストルム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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