日本大百科全書(ニッポニカ) 「マラカス」の意味・わかりやすい解説 マラカスまらかすmaracas 振って発音する体鳴楽器。がらがらの一種。球形または卵形のウリ科植物の果実を乾燥させて中身をくりぬき、その中に乾燥させた種子を封入して柄(え)を取り付けたもの。名称はウリ科の果実マラカに由来する。通常、両手に1本ずつ持って演奏するため、マラカスと複数形で呼び習わされ、ラテンアメリカ音楽ではリズム楽器として欠かせない存在となっている。現代では、木、金属、合成樹脂などの容器にビーズや金属の粒を封入したものも普及しているが、果実のものより音質は劣る。また、容器の外側にビーズの網をかぶせた形態のものもある。[藤田隆則] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マラカス」の意味・わかりやすい解説 マラカスmaracas ラテンアメリカ音楽のリズム楽器。マラカという木の実を乾燥させ中をくりぬいて種子や小石を入れて柄をつけたもの。左右の手に1つずつ持って振鳴らす。ルンバ音楽の伴奏によく使われる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報