しっぱり(読み)シッパリ

デジタル大辞泉 「しっぱり」の意味・読み・例文・類語

しっぱり

[副]
木の枝などがたわむさま。また、その音を表す語。
「柳に雪降りて枝もたはむや―と」〈浄・吉岡染
手落ちなく十分にするさま。しっかり。
「たたみかけて切りつくるを、―と受けとめ」〈浄・滝口横笛
強く身にこたえるさま。
「あつつつつつつつ。―だ、―だ」〈滑・浮世風呂・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「しっぱり」の意味・読み・例文・類語

しっぱり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 強く身にこたえるさま、深く身にしみるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「しっはり 物のつよきに云。執の字か」(出典:志不可起(1727))
    2. 「チトしっぱりと異見なさい」(出典:咄本・くだ巻(1777)生酔)
  3. 木の枝などがたわむさま、また、その音を表わす語。しっぱ。〔かた言(1650)〕
  4. 十分に手落ちのないように行なうさま、十分に物のあるさまなどを表わす語。よく。しっかり。
    1. [初出の実例]「たたみかけて切つくるを、しっぱりと受け止め」(出典:浄瑠璃・滝口横笛(1676)五)

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