シノップ(その他表記)Sinop

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シノップ」の意味・わかりやすい解説

シノップ
Sinop

トルコ中央北部の黒海沿岸の港町で,同名県の県都。古代にはシノペ Sinōpēと呼ばれ小アジア北海岸での唯一の安全な錨地として知られた。前 780年にギリシア植民都市として築港され,ポントス地方の海上貿易の大部分を押えた。哲学者ディオゲネスの生誕地でもある。 1458年オスマン帝国領となった。 1853年にクリミア戦争前哨戦が始ると,11月 30日ロシア艦隊がトルコの艦隊をシノップ沖で撃滅し,大戦争の経過をたどったことで有名。陸上交通の便が悪く,トウモロコシアマタバコなどの産物の地域的港である。人口2万 5631 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む