しの字(読み)シノジ

デジタル大辞泉 「しの字」の意味・読み・例文・類語

し‐の‐じ【しの字】

女性の髪の結い方の一。まげの後ろの形が、横から見ると「し」の字に似ているところからいった。江戸時代大名家などの下働き女中などが結った。しの字上げ。しの字髷わげ

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精選版 日本国語大辞典 「しの字」の意味・読み・例文・類語

し‐の‐じ【しの字】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、女の髪の結いかたの一種幕府、大名の屋敷などに仕えていた下働きの女中などが結ったもの。髪のうしろの形が横から見ると「し」の字に似ていたところからの称。しのじあげ。しのじわげ。
    1. しの字〈吾妻余波〉
      しの字〈吾妻余波〉
    2. [初出の実例]「床几にしの字這入んか蚊帳釣てある」(出典:雑俳・机の塵(1843))

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