ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シベ古墳」の意味・わかりやすい解説 シベ古墳シベこふんShibe ロシア中部,アルタイ共和国のウルスル川沿いにあるシベ村で,セルゲイ・I.ルデンコによって発見された大型の積石塚。M.グリヤズノフによって 1927年に調査された。石片で積み上げられた古墳の直径は 45m,高さは 2mほどで,墳丘下には厚板で床を敷いた 7mの墓壙が掘られ,丸太組みの墓室の中に丸太でつくられた棺が置かれていた。墓壙の北半から 14頭の馬の遺体が発見された。盗掘によって,屋根が壊され,遺物は紛失していた。類似の古墳はウルスル川流域のカラルコ村にもあり,最も有名なものはウラガン地区のパズイルイク古墳群である(→パズイルイク文化)。これらの古墳の年代について,ルデンコは前5~前4世紀とするが,通常,前3~前1世紀と考えられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by