デジタル大辞泉 「丸太」の意味・読み・例文・類語 まる‐た【丸太】 1 皮をはいだだけの材木。丸材。まるたんぼう。2 (「丸田魚」とも書く)コイ科の魚。全長約50センチ。体形・体色はウグイによく似るが、婚姻色は腹側に1本のみ現れる。本州中部地方から北の河口域や内湾にすみ、産卵期に川を上って中流域で産卵する。食用。3 江戸時代、比丘尼びくに姿の売春婦を卑しんでいった語。「やかましい―めら、暮れに及んで何事ぢゃ」〈浄・女楠〉[類語]木材・材木・原木・白木・丸木・銘木・角材・用材・廃材・棒・棍棒・杭・ポール・バー・棒杭・棒切れ・延べ棒・丸太ん棒・竿・串 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「丸太」の意味・読み・例文・類語 まる‐た【丸太】 〘 名詞 〙① 皮をはいだままの丸い材木。まるたんぼう。まろた。まるき。[初出の実例]「古川の辺に家居をやせん 二本の杉の丸太を柱にて〈慶友〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一四)② ( 頭の丸いことから①を連想し、転びやすいことを掛けて ) 比丘尼姿の私娼。丸太舟。[初出の実例]「扨も見事な丸太共髪の長いは角物か」(出典:浄瑠璃・主馬判官盛久(1687頃)道行)③ 魚「にごい(似鯉)」の異名。④ コイ目コイ科ウグイ属の淡水魚。ウグイに体形が似るが、成魚の体側に黒色縦線がないことなどの特徴で区別される。河川感潮域から岸近くの中底層に生息する。産卵期には河川を遡り、中流域の礫底で産卵する。雑食性。東京・富山県以北、北海道、サハリン、沿海州などに分布。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の丸太の言及 【木材】より …なお材木とはある程度の大きさと形状を保ち,商取引の対象とされる木材をいう。JAS(日本農林規格)では素材を幹から枝を落としたままの形の丸太と,四面を粗く落とし,丸身のついた角材の形にした杣角(そまかく)とに区分している。素材を製材したものが製材(製材品)で,JASでは板類,ひき割類,ひき角類に区分される。… ※「丸太」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by