しま葉枯病(読み)しまはがれびょう

百科事典マイペディア 「しま葉枯病」の意味・わかりやすい解説

しま(縞)葉枯病【しまはがれびょう】

イネしま葉枯ウイルスによるイネ科作物の重要な病気。葉に黄緑〜黄白色の条斑を生じ,穂が出すくむ。日本のイネのウイルス病では最も被害が大きい。ヒメトビウンカによって伝染するが,機械的接種はできない。虫体内でも増殖し,経卵伝染する。ウイルス粒子は直径3nmの糸状で,長さの異なる4種の粒子があり,感染にはそのすべてが必要である。いずれも外被タンパク質は共通だが,内部に含まれる1本鎖RNAの種類(塩基配列)が異なる。
→関連項目植物ウイルス病

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世界大百科事典(旧版)内のしま葉枯病の言及

【ウンカ】より

…ヒメトビウンカは前2種とは異なり,幼虫で冬を越す。その加害は吸汁による直接的なものより,イネの〈しま葉枯病〉のウイルスを媒介してイネを枯らす害のほうが大きい。 これらイネを加害するウンカ類は特異な配偶行動をする。…

※「しま葉枯病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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