知恵蔵 「シャオミ」の解説
シャオミ
シャオミのスマートフォン出荷台数は、14年4~6月で中国市場1位となり、同年7~9月では、サムスン、アップル社に次ぐ世界第3位となった。
シャオミが14年7月に発売した、高性能のスマートフォン「Mi4」は、Androidをベースにした独自の基本ソフト(OS)を搭載し、ディスプレーは、解像度1920×1080ドットの5インチフルHD。CPU(中央演算処理装置)は、米クアルコム社のSnapdragon801クアッドコア2.5ギガヘルツプロセッサーで、3ギガバイトのメモリーと1300万画素のカメラなどを備える。価格は16ギガバイトモデルの約35000円からだ。
なお、14年9月に発売されたソニーモバイルコミュニケーションズ社の「Xperia Z3」は、CPU、メモリーサイズ、解像度がMi4と同じで70000円以上する。搭載する機能など細かな部分は異なるとはいえ、スマートフォンの中核となるCPUのスペックが同じであるにもかかわらず、格安であることが人気の要因であると言える。格安で販売できる大きな理由は、シャオミが小売店舗を持たず、インターネットのみでの注文販売によって流通コストを抑えている点だ。シャオミの14年上半期の売上高は約5400億円。スマートフォンの他にも、タブレット「Mi Pad」や、49インチの4Kテレビ「Mi TV2」を発表している。また、14年より、インド、ブラジル、ロシアなど10カ国への市場進出を計画しているが、現在のところ日本への進出は未定となっている。
(横田一輝 ICTディレクター/2014年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報