シャタパタ・ブラーフマナ(その他表記)Śatapatha-brāhmaṇa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

シャタパタ・ブラーフマナ
Śatapatha-brāhmaṇa

インドベーダ祭式に関する文献の一つ。『白ヤジュル・ベーダ』の『バージャサネーイ・サンヒター』 Vājasaneyi-saṃhitāに付属するブラーフマナ文献。前 800年頃成立したと推定される。伝本にマーディヤンディナ派とカーンバ派との2派によって伝えられたものがある。それに使用される言語は,ベーダに現れる散文に用いられる言語としては,最も発達しており,他のブラーフマナ文献に比較して新しいものとみられ,アクセントの表記方法も独特である。ベーダ祭式の詳細な説明とともに多く説話をも記し,インド思想史上の主要な文献でもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android