シャドウマスク方式カラー受像管(読み)シャドウマスクほうしきカラーじゅぞうかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

シャドウマスク方式カラー受像管
シャドウマスクほうしきカラーじゅぞうかん

カラーブラウン管のうち,最もよく用いられている方式のもので,1951年アメリカの電機メーカー RCAで開発された。ケイ光面には赤,緑,青に発光するケイ光体が点状あるいはストライプ状に規則正しく塗布してある。その前面に 0.2~0.5mm程度の小さな穴を数十万個あけたシャドウマスクと呼ばれる金属板が配置してある。赤,緑,青用のそれぞれの電子銃から発射された電子ビームがこのシャドウマスクの穴を通り抜けて,それぞれの色に発光するケイ光体にのみあたるように電子銃,シャドウマスク,ケイ光体が配置されている。一つの画素を構成する3色のケイ光体は 0.5~1.0mm平方内に配置されているので,少し離れて見ると3色が混合され,カラー画像を再生できる。シャドウマスクの穴が小さく,電子ビームの利用率が低いことが欠点である。

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