シャリーフアルムルタダー(その他表記)al-Sharīf al-Murtaḍā

改訂新版 世界大百科事典 の解説

シャリーフ・アルムルタダー
al-Sharīf al-Murtaḍā
生没年:967-1044

シーア派の初代イマーム,アリーの血をひくとされるバグダードのシーア派の学者。ナニイマーム・シーア派の理論家として多くのイマーム論を書き,他派との論争を旺盛に行っている。アリーの言行録アフバール)を集めた《雄弁の道》の編纂者として名高いシャリーフ・アッラディーを弟にもつが,彼をこの編者とする説もある。有能なこの兄弟は,ほかにも多くの宗教関係の著述があり,ナニイマーム・シーア派に多大な貢献をなしている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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