シャローン(読み)しゃろーん(その他表記)Hans Scharoun

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャローン」の意味・わかりやすい解説

シャローン
しゃろーん
Hans Scharoun
(1893―1972)

ドイツの建築家。ブレーメン生まれ。ベルリン工科大学に学ぶ。ブルーノ・タウトを知り、当初は表現派への親近感を示したが、1927年、シュトゥットガルトのドイツ工作連盟展では住宅を、また翌年のブレスラウにおける家庭と仕事のための展覧会ではアパートを、機能性と斬新(ざんしん)な発想の融合の視点から設計して、注目された。30年にはベルリンのジーメンス・シュタット団地の計画を手がけ、そのビジョンを拡大した。ナチス支配下では不遇だったが、第二次世界大戦後はいち早くベルリン復興のための中心的な役割を果たしたのみならず、シュトゥットガルトのアパート「ロミオとジュリエット」(1956)、ベルリン交響楽団のコンサート・ホール(1963)など意欲的な作例を相次いで世に問い、円熟を印象づけた。

[宝木範義]

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