シャーヒー朝(読み)シャーヒーちょう(その他表記)Shāhī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャーヒー朝」の意味・わかりやすい解説

シャーヒー朝
シャーヒーちょう
Shāhī

アフガニスタン南部を支配した古い王朝。9世紀中葉,バラモンのカッラールが,カーブル渓谷を占領して築いたヒンドゥー王国。その孫ジャヤパーラの治世には,パンジャブシンドまで領土を拡大し繁栄を誇ったが,トルコ人奴隷が創始したガズニー朝の攻撃を受けた。このマフムード (在位 998~1030) の進攻に対して,インドの諸王朝の応援を得て立向ったが結局敗れ,王朝は滅亡した。これによってマフムードは,インド侵略の糸口をつかんだ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android