シュリーニバス(その他表記)Mysore N.Srinivas

改訂新版 世界大百科事典 「シュリーニバス」の意味・わかりやすい解説

シュリーニバス
Mysore N.Srinivas
生没年:1916-99

インドの社会人類学者。マイソール,ボンベイ,オックスフォードの大学で学び,カルナータカ地方をフィールドとする村落社会構造,現代インド社会の特質変動の調査と理論ですぐれた研究を発表し,カースト論やサンスクリット化(サンスクリタイゼーションSanskritization)論などを提起した。デリー大学などで教えたあとバンガロールにあるインド経営研究所研究員を務める。主著は《南インドのクールグ族の宗教と社会Religion and Society among the Coorgs of South India》(1952),《現代インドの社会変化Social Change in Modern India》(1966),《一村落の追憶The Remembered Village》(1977)。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のシュリーニバスの言及

【カースト】より

…ランクを上昇させようとするカーストが一般的に試みる方法は,全構成員が一丸となって浄性が高いとみなされる慣行(たとえば菜食,禁酒,寡婦再婚禁止)を採用することである。社会学者シュリーニバスは,カースト内部のこうした動きを,バラモン文化の象徴である聖典語にちなみ〈サンスクリット化Sanskritization〉と呼んだ。伝統社会が崩れはじめた近代のインドでは,この種の動きが中位・下位のカーストの間で活発化し,カースト規制が強化されるという逆行現象も生じている。…

※「シュリーニバス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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