マイソール(読み)まいそーる(英語表記)Mysore

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイソール」の意味・わかりやすい解説

マイソール
Mysore

インド南西部,カルナータカ州南部の商工業都市。マイソール県の行政庁所在地。バンガロール南西約 125km,カウベリ川と,その支流カバニ川にはさまれた丘陵上,標高 770mに位置。 1610年マイソール藩王国が成立し,その首都として栄えた。 1799年第4次マイソール戦争に敗れてからは,イギリス支配のもとで行政中心地となったが,1831年行政中心地はバンガロールに移った。州南部の商工業中心地で,綿・絹織物,白檀細工,白檀油で知られ,特に手織物,象牙・金属細工,木彫が有名。ほかに精米搾油,化学,皮なめしなどの工業がある。工業用電力は東部シバサムドラムの水力発電で供給される。周辺ではタバコ,コーヒーを栽培。インド=イスラム風のマハーラージャ王宮 (1897) をはじめ史跡が多く,広い街路と公園の多い静かな町。マイソール大学および多数の単科大学がある。 19km北西にクリシュナゴダバリダム,東方のソムナートには 13世紀のヒンドゥー寺院がある。人口 48万6 (1991) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイソール」の意味・わかりやすい解説

マイソール
まいそーる
Mysore

インド南部の州カルナータカの旧称

[編集部]

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