…このうち硝子体の大きさはほぼ一定しているため,房水の量の増減が主として眼圧を決定することになる。房水aqueous humorは,細胞やタンパク質をほとんど含まない透明な液体で,毛様体上皮で限外ろ過や能動輸送により産生され,瞳孔を通過し,大部分は前房隅角部(眼房内の角膜と虹彩が接するところ)の繊維柱帯,シュレム管Schlemm tubeを経て眼球外に排出される。この流れの中で房水は,水晶体や角膜に酸素や栄養を与え,かつ眼内の新陳代謝産物を眼球外へ運びだす。…
※「シュレム管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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