シュレム管(読み)シュレムカン

デジタル大辞泉 「シュレム管」の意味・読み・例文・類語

シュレム‐かん〔‐クワン〕【シュレム管】

眼球内の房水を眼外の静脈系に排出する役割を果たす器官角膜周囲を取り囲む輪状の管で、強膜内にある。名称はドイツの解剖学者フリードリヒ=シュレムに由来強膜静脈洞。→線維柱帯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシュレム管の言及

【眼圧】より

…このうち硝子体の大きさはほぼ一定しているため,房水の量の増減が主として眼圧を決定することになる。房水aqueous humorは,細胞やタンパク質をほとんど含まない透明な液体で,毛様体上皮で限外ろ過や能動輸送により産生され,瞳孔を通過し,大部分は前房隅角部(眼房内の角膜と虹彩が接するところ)の繊維柱帯,シュレム管Schlemm tubeを経て眼球外に排出される。この流れの中で房水は,水晶体や角膜に酸素や栄養を与え,かつ眼内の新陳代謝産物を眼球外へ運びだす。…

※「シュレム管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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