しょぼくない(読み)ショボクナイ

デジタル大辞泉 「しょぼくない」の意味・読み・例文・類語

しょぼく‐な・い

[形][文]しょぼくな・し[ク]《「ない」は意味を強める接尾語》雨や露にぬれて哀れな感じである。転じて、みじめな感じがするさま。
伸子は、一瞬間前の―・い自分を忘れた」〈宮本伸子

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精選版 日本国語大辞典 「しょぼくない」の意味・読み・例文・類語

しょぼく‐な・い

〘形口〙 しょぼくな・し 〘形ク〙 (「ない」は接尾語) 雨や露にぬれて、哀れな感じである。転じて、人が、おちぶれたり、老衰したりして、哀れな感じである。しょぼしょぼしている。しょぼくたない。
※雑俳・柳多留‐二三(1789)「しょぼくない若衆なづなをうって来る」
※伸子(1924‐26)〈宮本百合子〉三「伸子は、一瞬間前のしょぼくない自分を忘れた」

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