改訂新版 世界大百科事典 「ショカツサイ」の意味・わかりやすい解説
ショカツサイ (諸葛菜)
Orychophragmus violaceus O.E.Schulz
中国原産のアブラナ科の一年草。シキンサイ(紫金菜),オオアラセイトウ,ムラサキハナナともいう。4月には枝を分けて,4弁紫色の花を総状につけ美しいので,花壇や庭に植えられる。一般に知られるようになったのは第2次世界大戦後であるが,1935年ごろにはすでに渡来していた。ハナダイコンの別名もあるが,これはすでに別属のHesperis matronalis L.に与えられた名である。開花後は種が熟すとこぼれ落ちて生え,あたりに広がって咲く。肥えた土では草丈が60~80cmにもなるが,やせ地や遅まきした場合は高さ10cmでも開花する。鉢栽培では播種(はしゆ)を10月下旬とし,芯つみして腋枝(わきえだ)に開花させるとよい。
執筆者:浅山 英一
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