しらげ歌(読み)しらげうた

精選版 日本国語大辞典 「しらげ歌」の意味・読み・例文・類語

しらげ‐うた【しらげ歌】

〘名〙 古代歌謡の一つ。「後(しり)(あ)げうた」の変化した語で、歌の後半の音調を上げてうたうものか。
古事記(712)下・歌謡「『あしひきの 山田を作り 山高み 下樋を走(わし)せ 下問(したど)ひに 我が問ふ妹を 下泣きに 我が泣く妻を 今夜(こぞ)こそは 安く肌触れ』とうたひたまひき、此は志良宜歌(シラゲうた)ぞ」
[補注]「古事記伝‐三九」に引用されている「神楽哥譜」は、「鍋島本神楽歌次第」によって示せば「尋琴、拍子打、尻挙二返。以三度拍子唱、自末方籠出」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報