しらす干し(読み)しらすぼし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「しらす干し」の意味・わかりやすい解説

しらす干し
しらすぼし

アユアナゴイワシウナギなどの稚魚を一般にシラスというが、しらす干しはカタクチイワシの稚魚(シラス)を食塩水で軽く煮て干したもの。「白簀乾」とも書く。よく乾したものと水分の多いもの(45%)とあるが、最近は水分の多い軟らかいものが多くなった。関西では「ちりめんじゃこ」という。水分の多い軟らかいものは、だいこんおろしと和(あ)えたり、卵とじてんぷらなどにする。よく乾かしたものは、サンショウの葉を入れ、しょうゆで煎(い)りつけるとうまい。魚体全部を食べるので、タンパク質以外にミネラル補給に役だつ。なお、煮て、水切りしただけのものは釜(かま)あげしらすという。

[金田尚志]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む