シリア・ガラス(英語表記)Syrian glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シリア・ガラス」の意味・わかりやすい解説

シリア・ガラス
Syrian glass

古代シリアでつくられたガラス。今日のイスラエルレバノン,シリアにわたる地中海沿岸では,前 15世紀頃に始ると考えられるガラス製作が,特にアクル,ティル,シドンアンチオキアなどにおいて,フェニキア時代からイスラム時代まで断続的に継続していた。特に最盛期は1~4世紀,10~15世紀で,前者の時代には一般にシリア・ガラスはローマン・ガラスの大部分を包括する意味に使われ,後者ではエナメル彩色を特徴とするイスラム・ガラスの一部を形成している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android