シルバン・ハン国(読み)シルバン・ハンこく(英語表記)Shirvan Khan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シルバン・ハン国」の意味・わかりやすい解説

シルバン・ハン国
シルバン・ハンこく
Shirvan Khan

旧ソ連,カフカス,アゼルバイジャン北部に位置したハン国。9世紀中頃シェマハを首都 (一時期バクー) として樹立され,その支配者はシルバン・シャーと名のった。マズヤド朝 (861~1027) ,ケスラン朝 (1027~1382) などの支配があったが,11世紀以後はセルジューク朝イル・ハン国ジャラーイル朝サファビー朝の支配または従属下におかれ,16~18世紀にはトルコイランとの間で争奪の的となった。 18世紀中頃イランの支配から脱し,シルバン・ハン国として独立したが,1805年ロシアに併合された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android