ジャラーイル朝(読み)ジャラーイルちょう(英語表記)Jalāyirids; Jalāyiriyān (Āl-i Jalāyir)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャラーイル朝」の意味・わかりやすい解説

ジャラーイル朝
ジャラーイルちょう
Jalāyirids; Jalāyiriyān (Āl-i Jalāyir)

イラクおよびアゼルバイジャンを支配したモンゴル系王朝 (1336~1432) 。イル・ハンアブー・サイード (不賽因)に仕えたジャラーイル族のハサン・ブズルグ (在位 1336~56) が,イル・ハン国の崩壊に際してバグダード権力確立。ウワイス (在位 56~74) のとき,アゼルバイジャンを併合し,タブリーズ本拠を移す。アフマド (在位 82~1410) のとき,チムール (帖木児)侵入により一時領土を失い,やがて回復したが,以後黒羊朝台頭に抗しえず,1412年バグダードを奪われて急速に衰退した。

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