シルバーウイーク(読み)しるばーういーく

知恵蔵 「シルバーウイーク」の解説

シルバーウイーク

秋の大型連休のこと。5月の大型連休「ゴールデン(金)ウイーク」に対して、「シルバー(銀)ウイーク」と呼ばれる。カレンダー日付曜日の並びによって、数年に1度生じる。
一部の国民の祝日を月曜日移動させ、3連休を増やそうとするハッピーマンデー制度により、以前は9月15日に固定されていた「敬老の日」が2003年から9月の第3月曜日に移動。また、「秋分の日」は「太陽が天の赤道と交わる日」と定められており、日付は国立天文台によって前年の2月に発表される。閏年などに22日とされる場合があるが、だいたい23日頃となる。この「敬老の日」と「秋分の日」の日付が2日違いになれば、その間の日が「国民の休日」として休日となり、「敬老の日」前日の日曜日を含めると4連休、土曜日まで含めると5連休となる。
最初のシルバーウイークが生じたのは2009年。次は15年に、土日に続いて21日(月)が「敬老の日」、22日(火)が「国民の休日」、23日(水)が「秋分の日」という並びで5連休となる。なお、その次のシルバーウイークが訪れるのは26年の見込み
大型連休により人の移動が発生し、消費拡大につながると考えられ、主にレジャー観光業において経済効果が期待されている。
また、07年5月には当時の与党(民主党)が景気対策を狙い、「海の日」(7月の第3月曜日)や「敬老の日」(9月の第3月曜日)、「体育の日」(10月の第3月曜日)など、すでにある祝日3日分を10月に集め、土日とつなげて5連休にする「秋の大型連休」の構想を検討したが、反対意見も多く、実現には至らなかった。

(松岡理絵  フリーランスライター/ 2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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