秋分(読み)シュウブン

デジタル大辞泉 「秋分」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ぶん〔シウ‐〕【秋分】

二十四節気の一。太陽黄経こうけいが180度に達する日をいい、太陽暦で9月23日ごろ。秋の彼岸中日にあたる。この日、太陽の中心が秋分点通過、太陽はほぼ真東から出て、ほぼ真西に入り、昼夜の長さがほぼ等しくなる。 秋》春分

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精選版 日本国語大辞典 「秋分」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ぶんシウ‥【秋分】

  1. 〘 名詞 〙 太陽が黄経一八〇度の秋分点を通過する時刻。ふつうはその日をいう。二四節気の一つ。秋の彼岸の中日で新暦の九月二三日頃にあたり、日の出から日没までの昼と日没から日の出までの夜は、ほぼ同時間。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「起秋分三日九日」(出典延喜式(927)一六)
    2. [その他の文献]〔周礼疏‐春官・馮相氏〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「秋分」の意味・わかりやすい解説

秋分
しゅうぶん

天球上、黄道が赤道と交わる二つの交点のうち、太陽が赤道の北から南へ横切る点が秋分点で、春分点の対向点である。太陽が秋分点を通過するとき、つまり太陽の黄経が180度に達したときが秋分で、秋分を含む日が秋分の日である。二十四節気の一つで、陰暦8月の中、太陽暦の9月23日ごろにあたる。秋分の日の前後各3日、合計7日間が秋の彼岸(ひがん)で、秋分の日は彼岸の中日となり、国民祝日である。秋分の日は昼夜の長さがほぼ等しく、この日を境として北半球では昼はしだいに短く、夜は長くなっていく。

[渡辺敏夫]

気象

秋分と春分の気温を比較してみると、秋分のほうが春分よりは10℃以上も気温の高くなっている所が多い。天文学的条件は同じでも、気候条件は前の季節からの余効のためこのような大きな違いが表れるのである。秋分のころは日本本土はまた台風来襲の多い時期にあたることも注意すべきであろう。

根本順吉

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百科事典マイペディア 「秋分」の意味・わかりやすい解説

秋分【しゅうぶん】

太陽が秋分点を通過する時刻。その日を秋分の日といい,9月23日ごろで,太陽は真東から出て真西に入り,理論上昼夜の長さが等しい。以後冬至(とうじ)まで昼は次第に短くなる。秋の彼岸の中日。節気の一つ。→春分
→関連項目季節秋分の日彼岸立秋立冬

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改訂新版 世界大百科事典 「秋分」の意味・わかりやすい解説

秋分 (しゅうぶん)
autumnal equinox

二十四節気の一つ。太陽は黄経180°の点で天の赤道をよぎり北半球から南半球に入る。その時刻を含む日が秋分の日という国民の祝日である。この日太陽は真東から出て真西に沈み昼夜の長さがほぼ等しくなる。旧暦規則では秋分を含む暦月を8月とした。秋分の前後3日間ずつと合わせて7日間が秋の彼岸である。中秋名月は旧暦8月15日の夜と定まっているから,秋分の近く十五夜の月ということになる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「秋分」の意味・わかりやすい解説

秋分
しゅうぶん

二十四節気の一つで,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) として四季の中央におかれた中気。秋分は太陰太陽暦の8月中 (8月後半) のことで,太陽の黄経が 180°に達した日 (太陽暦の9月 23日か 24日) に始り,寒露 (10月8日か9日) の前日までの約 15日間であるが,現行暦ではこの期間の第1日目をさす。この日,黄道に沿って運行する太陽が天の赤道を北から南へ通過するので,昼間の長さと夜間の長さとがほぼ等しくなる。昔中国では,秋分の期間を5日を一候とする三候 (雷始収声,蟄虫坏戸,水始涸) に区分した。これは雷鳴はなくなり,虫も地中にひそみ,水も涸れはじめる時期の意味である。

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日本文化いろは事典 「秋分」の解説

秋分

9月23日頃 秋分は春分と同じく、昼の長さと夜の長さが同じになる日です。この日を境に夜の方が長くなっていきます。まだ夏の暑さは残っていますが、少しずつ秋へと移行していることが感じられます。また、秋分は「秋分の日」ともいい、国民の祝日の1つにもなっています。

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普及版 字通 「秋分」の読み・字形・画数・意味

【秋分】しゆうぶん

秋の彼岸。

字通「秋」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の秋分の言及

【秋分点】より

…天球上で黄道が赤道と交わる2点を分点と呼ぶが,そのうち,太陽が年周運動によって赤道の北側から南側に横切る点を秋分点という。すなわち,黄道上で黄経180゜の点である。太陽が秋分点を通過する瞬間が秋分であり,秋分を含む日を秋分の日と呼ぶ。現行暦では毎年9月23日ころである。この日太陽は真東から昇り真西に沈み,昼と夜の長さがほぼ等しくなる。なお,もう一つの分点は春分点である。【湯浅 学】…

※「秋分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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