シンド人(読み)しんどじん(その他表記)Sind

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シンド人」の意味・わかりやすい解説

シンド人
しんどじん
Sind

パキスタンシンド州に住む人々の総称シンド州の人口は約2168万(1985推定)。または、インド・アーリア語族のシンド語シンディー)を話す人々をいい、その使用人口は1000万人を超すと推定される。この地域はインド文化圏の西端に位置していたが、古くからさまざまな民族、文化が流入し、現在のシンド人およびその文化の出自は単一ではない。しかし、シンド語を話すこと、大部分イスラム教徒であり、イスラム教が社会生活の隅々まで支配しているという点で共通している。イスラム教は8世紀からシンド地方に入り、それ以前からいたヒンドゥー教徒のほとんどがイスラム教に改宗し、またバルチ人(バルーチスターンのイラン系民族)などのイスラム教徒が多数侵入してきた。現在この地方にいるヒンドゥー教徒はわずかである。イスラム教徒シンド人は農民、職人、労働者、その他の市民として、パキスタン社会の大きな部分を占めている。

[板橋作美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む