普及版 字通 の解説
13画
[字訓] はさむ・さしはさむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は晉(晋)(しん)。晉は鏃(やじり)を作る鋳型で、上部は(じつ)(鏃をならべた形、鋳込みの部分)、下は鉄の流し口である。〔説文新附〕十二上に「插(さしはさ)むなり」とみえる。晉に従うことからいえば、もと矢を帯びる意であろうが、紳とは笏(こつ)を帯にさすことで、のちその意に用いる。
[訓義]
1. はさむ、さしはさむ。
2. 通じて、晋・縉・薦に作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 サシハサム
[語系]
・晉・縉tzienは同声。紳をまた縉紳にも作るが、縉は赤い帛(きれ)の意で、別の字である。音の上からいえば孱dzhian、籖tsiam、(薦)tzianは、みな細かいものを一所にあつめる意があって、晉・と声義に通ずるところがある。
[熟語]
笏▶・▶・紳▶・鐸▶・挺▶・版▶・▶・▶・朴▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報