改訂新版 世界大百科事典 「シーリングバルーン」の意味・わかりやすい解説 シーリングバルーンceiling balloon シーリング,すなわち雲底の高さを測定するための気球。測雲気球ともいう。一般には,小型気球に水素を充てんして所定の上昇速度が得られるよう浮力を与え,飛揚させてそれが雲の中で見えなくなるまでの時間を測定する。上昇速度vは,浮力Lと気球の重さWで決まり,近似的にv=kL1/2/(W+L)1/3(ただしkは気球の形と大きさで決まる係数)の関係が成立する。ここで上昇速度を一定とすれば,雲底までの高さが計算される。なお,気球は観測しやすいように着色してあり,夜間観測には気球の下に豆ランプをつける。執筆者:竹内 清秀 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by