じくねる(読み)ジクネル

精選版 日本国語大辞典 「じくねる」の意味・読み・例文・類語

じく・ねる

  1. 〘 自動詞 ナ行下一段活用 〙
  2. すねて腹を立てる。意地悪くひねくれる。すねる。
    1. [初出の実例]「じくねたらばかたっぱし海へとっぱめ」(出典:浄瑠璃・天智天皇(1692)道行)
    2. 「先へ帰れの何のとじくねずと早く歩行ねへな」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)初)
  3. 力が衰える。元気がなくなる。しおたれる。
    1. [初出の実例]「天道様がぢくねましたゆゑ、小屋がしめって居ります」(出典:歌舞伎・絵本合法衢(1810)四幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android