普及版 字通 の解説
9画
[字訓] たくわえる・そなえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は寺(じ)。寺は金文に持の義に用いる例があり、保持の意がある。〔説文〕九下に「屋下に(たくは)へ置くなり」、また〔玉〕に「ふるなり、ふるなり」とみえる。〔詩、周頌、臣工〕に「乃(なんぢ)の錢(せんぱく)(農具)を(そな)へよ」とあり、農具を倉庫に保管することをいう。農具は神倉に収め、その出入の際には虫よけなどのために修祓を加えた。
[訓義]
1. たくわえる、そなえる。
2. 国語で、かんだち、斎館。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ソナフ 〔字鏡集〕 マウク・ソナフ
[語系]
・持diは寺ziと声近く、寺はものを保有し、また一定の状態をつづける意がある。はその声義を承ける。
[熟語]
倉▶
[下接語]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報