ジ・たくわえる・そなえる

普及版 字通 の解説


9画

[字音] ジ(ヂ)
[字訓] たくわえる・そなえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は寺(じ)。寺は金文に持の義に用いる例があり、保持の意がある。〔説文〕九下に「屋下に(たくは)へ置くなり」、また〔玉〕に「ふるなり、ふるなり」とみえる。〔詩、周頌、臣工〕に「乃(なんぢ)の錢(せんぱく)(農具)を(そな)へよ」とあり、農具を倉庫に保管することをいう。農具は神倉に収め、その出入の際には虫よけなどのために修祓を加えた。

[訓義]
1. たくわえる、そなえる。
2. 国語で、かんだち、斎館。

[古辞書の訓]
名義抄 ソナフ 〔字鏡集〕 マウク・ソナフ

[語系]
・持diは寺ziと声近く、寺はものを保有し、また一定の状態をつづける意がある。はその声義を承ける。

[熟語]

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android