ジノー族(読み)ジノーぞく(その他表記)Jino

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジノー族」の意味・わかりやすい解説

ジノー(基諾)族
ジノーぞく
Jino

中国,シーサンパンナ (西双版納) タイ族自治州に居住する民族。人口1万 8400 (1990) 。 1979年に中国政府より少数民族として認定された。言語はシナ=チベット語族に属する。固有の文字はもたず,かつては木や竹を刻して意思伝達した。言語や宗教,葬送儀礼などからみると,イ (彝) 族やハニ (哈尼) 族などとともに北方から移住してきたと考えられる。かつては狩猟採集を行い,中華人民共和国成立以前は焼畑耕作が主流であった。居住地のある基諾山では茶の栽培が盛んで,プーアル茶の産地として名高い。基本的には父系社会であるが,女性の社会的地位も低くない。かつては5~30戸の世帯が一つ屋根の下で共同生活をおくっていたとされる。指導的存在である長老と,農耕儀礼・祖先祭祀を行う巫師が社会的に重要な地位を占める。

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