少数民族(読み)しょうすうみんぞく

大辞林 第三版の解説

しょうすうみんぞく【少数民族】

複数の民族から構成される国家において、支配的勢力をもつ民族に対して、相対的に人口が少なく、言語・文化などを異にする民族。多くの場合、社会の中で従属的な立場におかれている。マイノリティー。

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百科事典マイペディアの解説

少数民族【しょうすうみんぞく】

一国の国民が複数の民族集団によって構成される場合に,少数である民族集団。英語ではethnic minority,minorityなど。一般には国民国家nation stateの主体となる多数派民族集団から見て,異なる宗教,言語,慣習などをもつ集団をさす。しかし,日本語の〈民族〉という言葉は,〈国民〉あるいはエスニック・グループ(エスニシティ)などさまざまな意味をもつために,〈少数民族〉の意味もこれに応じて変化することがある。また,必ずしも少数であることによらず,政治的権利などの面で弱い立場におかれた集団も含む概念である(アパルトヘイト体制下のアフリカ人など)。→多文化主義
→関連項目猿谷要ナショナリズム民族自決WASP

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうすうみんぞく【少数民族 ethnic minority】

民族国家nation‐stateを形成していない,人口比率において少数派minorityのエスニック集団(ある民族=nationに所属し,共通の言語,共通の慣習や信仰,さらには文化的伝統をもった,他と異なる成員)をいう。 一般に,多数派majorityないし支配的なエスニック集団は,自己を民族(ネーション)と同一化するか,逆に民族を自己と同一化する。エスニック的に異種混合的な社会(現実には世界の過半数にみられる)にあっては,あるエスニック集団による他の一つないしそれ以上の集団の支配をもたらす。

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精選版 日本国語大辞典の解説

しょうすう‐みんぞく セウスウ‥【少数民族】

〘名〙 複数の民族により構成される国で、人口が少なく、支配的勢力を持つ民族とは異なった文化を有する民族。支配的民族からの抑圧、差別、同化政策を受ける場合が多くある。〔国民百科新語辞典(1934)〕

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世界大百科事典内の少数民族の言及

【中華人民共和国】より

…その下が地区クラスの二級行政区で,地区,自治州,盟,市などがあり,その下が県クラスの三級行政区で,県,自治県,旗,自治旗,などがあり,二級行政区の市の直轄区も同格である。自治区,自治州,自治県,自治旗などでは,立法権を含めた少数民族の自治権が保障されていて,一定の優遇政策がとられている。県クラスの行政区は,1996年末現在で2142ある(県級市を含む)。…

※「少数民族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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