ジョセフソン・コンピュータ(その他表記)Josephson computer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ジョセフソン・コンピュータ
Josephson computer

超伝導に特有のジョセフソン効果を用いたジョセフソン素子演算素子に用いた次世代の超高速コンピュータ。通産省工業技術院電子技術総合研究所 (→産業技術総合研究所 ) が,論理演算素子から記憶素子までジョセフソン素子による四つの LSIチップを使ったコンピュータを初めて開発した。ジョセフソン効果は,二つの超伝導物質の間にごく薄い絶縁物の膜があっても超伝導電流が流れる現象で,1962年にケンブリッジ大学の大学院生 B.D.ジョセフソンが発見した。この超伝導電流のオン・オフによるスイッチング速度は,現在使われているシリコン素子より数十倍も速く,コンピュータのすべての素子をジョセフソン素子にできれば,超高速演算が可能になる。

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