…その牽引力となったのはJ.A.レーブリングで,彼は1854年,支間246mの鉄道・道路併用つり橋をナイアガラ滝に架け,息子のW.A.レーブリングとともに心血を注いだニューヨークのブルックリン橋(支間487m)は83年に完成した。20世紀に入って,アメリカでは続々と記録破りのつり橋が誕生し,1931年にはついに1kmを超える支間をもつジョージ・ワシントン橋The George Washington Bridgeがニューヨークのハドソン川に架設され,37年には以後四半世紀にわたって王座を占めたゴールデン・ゲート橋(支間1280m)が作られた。40年同じアメリカでタコマ・ナローズ橋が風による劇的な事故を起こして以来,補剛桁はトラス構造とするのが常道となっていたが,これを打破する革新的な設計が66年イギリスのセバーン橋Severn Bridge(ブリストルの近く,セバーン川に架かる。…
…一方,アメリカでは,83年レーブリング父子の精魂を込めたニューヨークのブルックリン橋Brooklyn Bridge(つり橋,支間487m)が誕生したが,このフォース,ブルックリン両橋はその後20世紀にかけての長大支間化への幕あけとなった橋である。とくにアメリカのつり橋はまさに黄金時代を迎え,次々と記録を更新して,1931年にはついに1kmを超す支間のジョージ・ワシントン橋George Washington Bridgeが,37年には以後四半世紀にわたり世界一の座を保ったゴールデン・ゲート橋(支間1280m)が完成した。またつり橋以外の橋のなかで長い間世界最長支間を誇ったケベック橋Quebec Bridge(カンチレバー・トラス形式,548m)が1917年カナダに,鋼アーチでは31年にベイオウン橋Bayonne Bridge(アメリカ,504m)が,翌年にはシドニー・ハーバー橋Sydney Harbour Bridge(オーストラリア,503m)が建設された。…
※「ジョージ・ワシントン橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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