スイ・サイ・せめる・つげる・いさめる

普及版 字通 の解説


15画

[字音] スイ・サイ
[字訓] せめる・つげる・いさめる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は卒(そつ)。卒に(すい)・碎(砕)(さい)の声があり、細砕の意がある。〔説文〕三上に「讓(せ)むるなり」とあって、人を責め罵る意。〔詩、小雅、雨無正〕「曾(すなは)ち我が(せつぎよ)(侍者) (さんさん)として日に瘁(うれ)ふ 百の君子 肯(あへ)て用(もつ)て訊(つ)ぐること(な)し」の瘁・訊は韻に入らず、訊はの誤りであろう。

[訓義]
1. せめる、ののしる。
2. つげる、いう。
3. いさめる、とう。
4. ことばがつまり、いいしぶるさま。

[古辞書の訓]
名義抄 ツグ・クルシブ 〔字鏡集〕 ユヅル・ソル・トブラフ・ツグ・クルシ

[語系]
siut、・悴dziutは声近く、・悴はいらだち憂えるさま。そのような状態で人をせめたずねることをという。

[熟語]

[下接語]
・相・朝・妄・凌

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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