スカパンの悪だくみ(読み)すかぱんのわるだくみ(その他表記)Les Fourberies de Scapin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スカパンの悪だくみ」の意味・わかりやすい解説

スカパンの悪だくみ
すかぱんのわるだくみ
Les Fourberies de Scapin

フランスの劇作家モリエールの戯曲。三幕散文喜劇。1671年初演。ナポリの港町。2人の老人アルガント、ジェロントの旅行中、それぞれの息子オクターブ、レアンドルはともに恋人をみつけるが、親に無断の結婚はむずかしい。悪だくみの名人、従僕スカパンは、恋人たちのために次々に計略を巡らし、締まり屋の老人たちから金を搾り取る。ついには仕掛けが露見し窮地に陥るが、めでたい2組の結婚に免じて許される。南国的な陽気な笑いを存分に振りまくこのイタリア風笑劇は、またきわめて均斉のとれた構成をもち、モリエール晩年の佳作とされ、笑劇としてはもっとも上演回数が多い。

[井村順一]

『鈴木力衛訳『スカパンの悪だくみ』(岩波文庫)』

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