スキラーチェ(読み)すきらーちぇ(その他表記)Fausto Squillace

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スキラーチェ」の意味・わかりやすい解説

スキラーチェ
すきらーちぇ
Fausto Squillace

生没年不詳。20世紀初頭に活躍したイタリアの社会学者イタリア社会学創設者と考えられるR・アルディゴの流れをくむ。諸々の社会学説を歴史的に広く概観した『社会学説』(1902)と、単独で編集した『社会学辞典』(1911年再版)の2著によって社会学史家として国際的な名声を博したが、一時期を除いて南イタリア市井の学者にとどまった。社会学を人類社会の抽象的・一般的科学と規定し、社会を個人心理を超えた独自の心理的結合と考える立場をとった。

[矢澤修次郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android