すす紋病(トウモロコシ)

飼料作物病害図鑑 の解説

すす紋病(トウモロコシ)

冷涼地での代表的な葉枯性の糸状菌病。冷涼多湿条件で発生が増加し、大発生すると圃場全体が枯れ上がるほどの被害がでる。絹糸抽出期以降に発生することが多く、葉に黄褐色〜灰色、紡錘形、長さ3〜10cmの大型病斑を形成する。病斑は古くなると中央部が黒くかびたようになり、そこから縦に裂けやすくなる。病原菌分生胞子風雨で飛散して、まん延する。日本での発生レースは不明であるが、トウモロコシの抵抗性遺伝子に対して、それぞれレースが存在する。トウモロコシ菌とソルガム菌では寄生性が異なる。

出典 畜産草地研究所飼料作物病害図鑑について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android