すずめ蜂(読み)すずめばち(その他表記)Sphēkes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「すずめ蜂」の意味・わかりやすい解説

すずめ蜂
すずめばち
Sphēkes

ギリシアアリストファネス喜劇。前 422年初演。日当ほしさに集る無定見な民衆が,陪審員として扇動家の思うがままにあやつられて重大な判決を下す,当時の裁判制度を風刺したもの。裁判狂いの老人フィロクレオン (扇動政治家クレオンを好む者の意) を治療するために,息子のブデリュクレオン (クレオン嫌い) が父を自宅に監禁する。陪審員たちが蜂の姿でフィロクレオンを連れに来るが,陪審制に関する親子の議論を聞くうちに,息子の主張にひかれて改心する。息子は父親にチーズを盗んだ犬の裁判をさせ,だまして生れて初めて無罪放免の投票をさせ,これによって裁判に行くのをあきらめさせる。

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