すっぽ抜ける(読み)スッポヌケル

デジタル大辞泉 「すっぽ抜ける」の意味・読み・例文・類語

すっぽ‐ぬ・ける【すっぽ抜ける】

[動カ下一]
うまく収まっていた物が、何かの拍子に、抜けたりはずれたりする。「強振したバットが手から―・ける」「ドア取っ手が―・ける」
野球などで投げたボールが手もとが狂って思わぬ所に飛んでいく。「カーブが―・ける」
そこにいるはずの人がこっそりと抜け出す。
酒代さかて鍋焼の取替へ銘々二三十もんづつ損かけなぶして、江戸大坂へ―・け」〈浮・世間猿〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「すっぽ抜ける」の意味・読み・例文・類語

すっぽ‐ぬ・ける【すっぽ抜】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
  2. 何かの拍子に、はまっていた物や入れていた力などが完全に抜けてしまう。すっかりはずれる。
  3. すっかり忘れる。全く忘れる。
  4. そこにいるはずの者がこっそりと抜け出す。仲間からひそかに抜け出す。
    1. [初出の実例]「羨し凩の世をすっぽぬけ〈九派〉」(出典:俳諧・庵の記(1707))

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