コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

拍子 ひょうし time; meter

9件 の用語解説(拍子の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

拍子
ひょうし
time; meter

西洋音楽用語リズムに関する用語で,拍節的周期をもつ音楽の拍節的単位の量あるいは基準を表わす語。一般的には強拍,弱拍の配置により,単純拍子と複合拍子に分けられる。前者には2,3,4拍子がある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

拍子
ひょうし

日本音楽用語。リズムにかかわる言葉であるが,音楽の種類や場合によって以下のような意味に用いられる。 (1) 拍,拍節,拍節法のこと。能には拍子不合 (ひょうしあわず) ,八拍子 (やつびょうし) などがある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

びゃく‐し【拍子/百師/百子】

《「ひゃくし」とも》「笏拍子(しゃくびょうし)」に同じ。

ひょう‐し〔ヒヤウ‐〕【拍子】

音楽用語。
㋐音楽のリズムを形成する基本単位。一定数の拍(はく)集まりで、強拍弱拍との組み合わせからなる。拍の数により二拍子三拍子などという。雅楽では早(はや)拍子延(のべ)拍子など。
㋑雅楽の笏拍子(しゃくびょうし)のこと。また、その奏者。
㋒雅楽で、ある楽曲中での太鼓の打拍数。また、それによって表す曲の規模。拍子八・拍子十など。
㋓能楽で、四つの伴奏楽器、すなわち笛・太鼓・大鼓・小鼓のこと。また、謡曲をうたう音声の節度。
㋔能楽・舞踊で、足拍子のこと。
何かが行われたちょうどそのとき。とたん。「立ち上がった拍子に頭をぶつける」
物事の進む勢い。調子。「拍子に乗る」「とんとん拍子
連句の付合(つけあい)手法の一。前句の句勢に応じてつける方法。→七名八体(しちみょうはったい)

ほう‐し〔ハウ‐〕【拍子】

《「はくし」の音変化》
ひょうし。また、ひょうしをとること。
「―たがはず、上手めきたり」〈・紅葉賀〉
笏拍子(しゃくびょうし)」の略。
「あるかぎりの人、―あはせて遊び給ふ」〈宇津保・俊蔭〉

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

拍子【ひょうし】

音楽用語。音の進行に強拍と弱拍を知覚し,一定の法則で単位としたもの。楽譜では小節に一致。一般に,2拍子,3拍子,4拍子を単純拍子,同じ拍子が複合してできたものを複合拍子(6拍子,9拍子など),異なる拍子が混合してできたものを混合拍子(5拍子,7拍子など)という。
→関連項目五線譜

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ひょうし【拍子】

リズムに関連して広く用いられる音楽用語。
【日本】
 以下に述べるように,複合語も含めてさまざまの使われ方をするが,〈打つ〉という行為によって具現され,あるいは感得されるリズムと強く結びついている点で共通している。まず打楽器類に笏(しやく)拍子,銅拍子,大拍子(だいびようし),拍子木,拍子盤などがあり,笏拍子は単に拍子とのみ称されることが多い。また能楽で使用される4種の楽器,笛(能管),大鼓(おおつづみ),小鼓,太鼓(締太鼓)を四拍子(しびようし)という。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ひょうし【拍子】

〔打ち鳴らす物・音・事の意〕
音楽(主に西洋音楽)で、一小節内の拍数を表す単位。例えば、行進曲は二拍子、ワルツは三拍子。
音楽(主に日本音楽)で、拍節を明確にするために打ち鳴らされる音。また、その楽器。手拍子・足拍子・笏拍子しやくびようし・銅拍子などはこの義による造語。雅楽で太鼓や笏拍子を「拍子」、能楽で四種の楽器を「四拍子しびようし」と呼ぶのも同義である。
日本音楽で、拍節法またはリズム型。雅楽の早はや拍子・延のべ拍子・只ただ拍子・三度拍子など、能楽の拍子合あい・拍子不合あわず・地拍子など、種目・曲種により多様な意味・用法がある。
雅楽・近世邦楽で、楽曲・楽章などの長さを表す単位。雅楽では一定拍数(拍節法により異なる)の楽句を単位として数え、「この曲は拍子二十」などという。近世邦楽では二拍一組みを単位(第一拍を「表間おもてま」、第二拍を「裏間うらま」と呼ぶ)とし、「各段は五十二拍子」などという。
」に同じ。
物事の調子・具合・勢いなど。 「オールの-が乱れる」
音楽や踊りに合わせて、手を打ったり声をかけたりして調子をとること。 「 -を取る」 「 -を合わせる」
(多く「…した拍子に」の形で)ある動作をしたちょうどその時。そのはずみ。とたん。 「転んだ-に靴がぬげる」
俳諧で、支考が唱えた付合方法論「七名しちみよう八体はつたい」の七名の一。前句の句勢に応じて句を付ける方法。はしり。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

拍子
ひょうし
metre (meter)timemeasure英語
Taktドイツ語
mesureフランス語
misuraイタリア語

音楽上のリズムに関する用語。元来は日本音楽の用語であったが、今日では広く欧米音楽にも用いられる。リズムと拍子とはしばしば混同して用いられるが、両者の間には本来区別されるべきものがある。つまり、リズムが「継起的な音運動現象の生み出す時間的進行上の秩序」と定義されうるのに対し、拍子は「最小の時間単位である拍が集まって組織された音楽の一定の時間単位」および「強拍と弱拍が規則的に繰り返されるアクセントの周期的な反復」を意味し、拍子はあくまでもリズムの一種にすぎない。
 現在もっとも一般的に用いられている拍子は、17世紀以後の欧米音楽におけるものである。そこでは拍子が小節線でくぎられた1小節内に含まれる単位音符の数によって定められ、それを示すには普通、拍子記号が用いられる。拍子記号は、原則として分母に単位音符の種類、分子に1小節内のその数を置いた分数の形で表される。拍子の分類法はいくつかあるが、日本では普通次の3種に大別する。〔1〕単純拍子(2、3、4拍子) すべての拍子の基礎となる。〔2〕複合拍子(6、9、12拍子など)
 複数の単純拍子が合成されたもので、各1拍が3分割される点が特徴である。たとえば6/8拍子は8分音符三つを1拍とする2拍子系ととらえられる。〔3〕混合拍子(5、7拍子など) 複数の単純拍子が混合されたもの。たとえば5拍子は2拍子と3拍子の組合せで、2+3または3+2の構造をとる。このほか変拍子として、2拍子系が一時的に3拍子系に転換されるヘミオリアや、複数の拍子が継時的または同時的に用いられるポリリズムなどがある。
 なお、日本音楽の用語としての拍子は、雅楽、能、箏曲(そうきょく)、三味線音楽、舞踊などそれぞれに応じてその内容が多少異なっている。[黒坂俊昭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の拍子の言及

【板】より

…地域,時代,ジャンルによって形態や名称が異なるが,(1)数枚の板を同時に打ち合わせるもの,(2)1枚の板を槌(つち)などで打つもの,に大別される。また,中国では拍子を意味する楽語としても用いられる。 (1)はおもに中国,朝鮮にみられる打楽器で,拍板,拍ともいう。…

【雅楽】より

…このほか,歩きながら演奏する道楽(みちがく)や竜頭鷁首(りようとうげきしゆ)の舟上で演奏する舟楽(ふながく)といった特殊な演奏形式のために工夫されたものもある。神道系祭式芸能と催馬楽とで歌の主唱者がうけもつ笏拍子(しやくびようし)も打楽器であるが,ふつうはこれを〈打ちもの〉とはいわない。
【楽理】
 大陸から楽舞とともにもたらされた理論や用語は,当初は実際の音楽と適合していたにちがいないが,やがて音楽のほうが変わってきたため,しだいに実態とかけはなれていった概念が多い。…

【タクト】より

…元来は,音楽の拍,拍子,小節などを指す言葉。ラテン語による15~16世紀の音楽理論書では,時間的秩序の基本単位としてタクトゥスtactusという概念が用いられ,タクトの語源となった。…

【間】より

…能の音楽の場合,演奏の焦点はむしろ休拍の置き方にあって,いかに〈間を数える〉かということが,技術の最高の秘伝とされているという。また,近世舞踊の場合にも,基本的には能の八拍子(やつびようし)にしたがいながら,拍子に乗りすぎることを嫌い,いかに〈間を抜く〉かが芸の眼目になっているといわれる。この精神は古く能楽の草創期にさかのぼり,世阿弥もまた,〈わざ〉と〈わざ〉との間隙(かんげき)を大切にして,いわゆる〈せぬひま〉をおもしろく見せるくふうを要求している。…

※「拍子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

拍子の関連キーワード打ち鳴らし・打鳴らし打ち鳴らす・打鳴らす扇を鳴らす警鐘撃柝鼓する弓を鳴らす打鳴らす掻き鳴らす弾鳴らす

拍子の関連情報