日本大百科全書(ニッポニカ) 「スティード」の意味・わかりやすい解説
スティード
すてぃーど
Henry Wickham Steed
(1871―1956)
イギリスの新聞記者。イエナ、ベルリン、パリの各大学に学んだのち、1896年『タイムズ』に入り、ベルリン、ローマ、ウィーン特派員を務め、1914年外報部長となった。1918年からはノースクリフ卿(きょう)のもとで対ドイツ宣伝工作の指揮をとった。1919年からは編集長を務めたが1922年退社。1923~1930年『レビュー・オブ・レビューズ』誌の発行者となり、1925~1938年にはロンドン大学キングズ・カレッジで中部ヨーロッパ史を講義、1937~1947年にはBBC海外放送で国際問題の解説を担当した。『ハプスブルク王国』(1913)、『ヒトラー主義』(1934)、『新聞』The Press(1938)などの著書がある。
[伊藤慎一]