日本大百科全書(ニッポニカ) 「ステリマフ」の意味・わかりやすい解説 ステリマフすてりまふМихаило Афанасьевич Стельмах/Mihailo Afanas'evich Stel'mah(1912―1983) ウクライナの小説家。詩人として出発し、ロシア革命後のウクライナ農民の歴史と生活を描いた長編小説三部作『大家族』(1950)、『人の血は水ならず』(1957)、『パンと塩』(1958)で1961年レーニン賞を受けた。農業集団化以後の農村の矛盾を先鋭に描いた長編『正と邪』(1962)などにみられる社会批判性、回想的中編『雁が行く』(1962)などにある叙情性が特色。[江川 卓]『原卓也訳『人の血は水ならず』(1961・文芸春秋)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例